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幼少期を過ごした地元で人間関係を大切にした診療を続けていきたい
休日は旅に出て人としての奥行きも広げています
私を育ててくれたこの町のみなさまとのつながりを大切にしながら、1人ひとりに心を配る健康窓口を目指します。芸術鑑賞や旅行などの非日常的体験を通して、医師としても人としても奥行きを出していきたいと思っています。
医者を志したきっかけ、とくに整形外科を選んだ理由は何ですか?
特に変わったエピソードはありません。市川で3代続く医師の家系で育ったので、環境から自然と私も医師を志しました。地域のさまざまな人とのつきあいが広かった父や叔父の影響はあると思います。
整形外科を選んだ理由ですが、卒後すぐに麻酔科に入局し、いろいろな科の手術をみてきました。 外科は人の死と向き合わねばならない場面も多く、ちょっと大変かなと思いました。整形外科は夜中の緊急手術もなく手術もスピーディーで、スマートな印象を受けました。当時はスキーもやっていたので、スポーツ外傷にも関心を持っていました。
診療のとき、ご年配の方に配慮されていることはありますか?
ご年配の方は、説明を聞き逃してしまったり、忘れてしまったりということもありがちなので、診療内容は模型やイラストを使ってわかりやすく、何度も繰り返し説明するよう心がけています。スタッフにも、何かご案内する時には大きな声で、大きな文字で、わかりやすくおこなうよう指導しています。
また、院内はバリアフリー設計ですが、患者さんが転倒しにくいよう、リハビリスペースも床ではなくカーペットにしています。
待ち時間を少なくするために工夫していることを教えてください。
複数の診察室を効率よく使って、患者さんをお待たせしないよう心がけています。たとえば、1つの診察室で診療をおこなっている間に、注射が必要な別の患者さんがもう一つの診察室で同時に処置が受けられるよう管理しています。
スタッフの自慢できる点は何ですか?
いつも患者さんを気にかけてくれていることですね。私からもスタッフに指導していますけど、忘れ物をしていないか気遣ったり、転倒などしないよう心を向けたり、患者さんから目を離さないでよく見てくれています。
また、スタッフだけでなく私もそうですが、もし何かミスをしてしまったときでも、決してごまかさない点ですね。自慢することではありませんが、隠さず、事実をお伝えし、誠意をもってフォローに尽力いたします。
この町の好きなところを教えてください。
私は幼稚園も小学校もこの市川で育ちましたので、馴染み深い町です。東京へ出るにも近くて便利。それでいながら、ごみごみしてなくて、落ちついた雰囲気が気に入っています。昔の風情が残っていて住みやすいです。
この町で人と人とのつながりを大事にしながら、これからも地域医療に貢献していきたいですね。
最後に、少々プライベートなことですが、休日はどのようにお過ごしですか?
日帰りの城巡り、居酒屋巡り、映画や美術館鑑賞、それから国立劇場の会員にもなっているので、歌舞伎や落語などの伝統芸能もよく観にいきますね。
展覧会のイベント情報はいつもチェックしています。海外へ行く場合も美術館で一日過ごしてしまいます。
国内旅行は、食べ物や温泉も魅力ですね。残念ながらゆっくりとした旅行はできず、土曜午後からの慌ただしい日程になってしまいますが、人としての幅を広げることはいくつになっても大事だと思いますので、今後も続けていきたいです。お正月くらいしか長いお休みはとれませんが、2週間くらい海外に行きたいものですね。